「バカと無知 人間、この不都合な生きもの」を読んでみました。
他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶など人間の本性について科学的知見から真実を知ることが出来る本です。
人間の本性についてより深く知ることが出来て勉強になりました。
自尊心について書かれた部分は分かりやすく興味深かったです。
ただ自尊心が「高い」か「低い」の2種種類ではなく、自信がないように見せかけて内心では他人を見下している人、逆に自信があるように見せかけてただ虚勢を張っている人、というように自尊心のタイプというのは実は4つあるという話だったり、「褒めて伸ばそうとすると落第する」など、自尊心について色々と書かれているので、面白く読むことが出来ました。
あとすごく腑に落ちたのが、子どもは自分が無力であるからこそ、有能な者に魅力を感じ、無能な者を避けるよう、進化に過程で設計されているという話。
息子を見てきたからすごい納得。有能または無能な大人かどうか、子どもは案外正しく評価しますよね。
偏見をもつな」という教育が偏見を強める」という話も面白かったです。
人って「〇〇ついて考えないでください」と言われれば言われるほど〇〇を意識してしまうもの。
そして「道徳の貯金箱」という話が興味深かったです。
人って無意識に「善」「悪」を損得として計算しているらしい。
そうなの?驚いたけれど、言われてみれば確かにそうかもと納得でした。
人間の本性についてより深く知ることが出来て、面白かったです。
おすすめの本です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。