あいにくあんたのためじゃない
![あいにくあんたのためじゃない [ 柚木 麻子 ] あいにくあんたのためじゃない [ 柚木 麻子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5335/9784103355335_1_3.jpg?_ex=128x128)
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6つの短編小説集。表題作はなし。
初めて読む作家さんだったので面白く読みました。
女性の人生の各ステージについて書かれているように感じました。
コロナ禍の時は大変だったよな、と改めて振り返ったりして。
あの時妊娠中だった人や、遊び盛りの子どもを抱えていた母親、よく頑張って乗り越えたよね、とこの本を読みながら勝手に称賛。
女性視点の話が多かったので、私はけっこう共感しながら読むことが出来ました。
人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方
主にビジネスシーンでの話し方について書いてあります。
参考程度に読んでみました。
夫に「こういう言われ方したらやる気出る?」って本に書いてあるセリフを投げかけてみたら
「俺なら『逆にプレッシャー与えてくんなよ』って思う」と。
同じ言葉でも、言われる側の捉え方でもけっこう大きく変わってきますね。
結局何事も「人による」から、話し方に正解はないんだろうな。
読みやすい本なので、人間関係を円滑にするのに読んでおいても損はないかも。
爆弾
![爆弾 [ 呉 勝浩 ] 爆弾 [ 呉 勝浩 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3470/9784065273470_1_3.jpg?_ex=128x128)
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すごく面白かった。
無差別爆破テロの容疑者と思われる自称「スズキタゴサク」の人物設定が面白い。
狭小な取調室での心理戦とも言える会話の攻防が面白かった。
人は正義感を振りかざして悪意を内に秘めてる。
無意識にやっている命のランク付けや、無差別だと糾弾される殺人も正義のもとなら許されるとか、けっこう考えさせられる内容。
普段心の中で思っていたとしても、口にしてはいけない悪意の心情がすごくよく書かれている。
面白かったです。
明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち
長男を不慮の事故で亡くして、母親がアル中になって、家族が崩壊していく話。
読んでいて母親の言葉にすごく共感してしまう。
私自身も息子に「生かされてる」と思って生きている。
分かるわー。他人事には思えない。
もしも息子を亡くしたら私もこんな風になってしまうんだろうな、と思いながら読みました。
でも子どもたちからしたらたまったもんじゃないよね。
腫れ物に触るよう親に気を使いながら生きて、アル中の母親代わりに家事をこなしたり兄弟の世話したり、子ども時代を子どもらしく過ごせずいたのがかわいそう。
ただ母親にとって長男は特別だし、家族にとって母親って良くも悪くの大きい存在だと改めて認識。
時間はかかったけど、最後この家族が幸せな方へ動き出したのが救い。
最後まで読んでいただきありがとうございました。