小紅色

食と趣味と息子の話

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現実逃避の読書時間 小説5冊

 気分がのらない日が続いていたので、小説読んで現実逃避してました。

その間に読んだ小説5冊の感想。

 

気がつけば地獄 / 岡部えつ

夫婦間のすれ違い。夫の不倫。

心がジャリジャリするという表現がすごくよく分かる。

「気がつけば地獄」、逆を言えば「知らぬが仏」ということ。

ラストが地獄なんだろうけど、その後が知りたくなる。

 

明け方の若者たち/カツセマサヒコ

こんな素敵な恋愛なんてありえる?

普通にありえたら奇跡だよね。

と疑問を持ちつつ読み進めて、二人の関係が終わった理由を知って納得。

でしょうね、そうじゃなきゃこんなに盛り上がらないよ。

これ以上の恋愛はないだろし、もう普通の恋愛じゃ物足りないはず。

切なくて苦しいけれど、若い時に必要なのはどんな時も自分を見捨てないでいてくれる友達だよね。

置かれている状況が不幸だとしても、何者になれないとしても、気にかけてくれる友人がいて主人公は結局恵まれてる。

 

嫌な女/桂望実

天才詐欺師の夏子と遠戚に当たる弁護士徹子との物語。

次はどんなトラブルで夏子が出てくるんだろうという期待で読み進める。

トラブルメーカーの夏子を通して人生の気付きを得て、徹子が弁護士として成長していく過程が面白かった。

年月が過ぎ、人生の閉じ方について考えるところはすごく考えさせられた。

また徹子がずっと抱いていた虚しさについて語るところも心に響く。

最後は泣けた。

 

Red/島本理生

読み始めてから官能小説かと思うくらい、描写がエグい。

不倫は誰も幸せにならないからね。

このまま泥沼にハマっていくのかと思われたけど、、、。

一見軽薄そうな小鷹が救いの言葉をくれるとは思わなかったな。

最後の落とし所はどこに?と思いながら後半一気に読みました。

妥協して安定した幸せをとったようにも思えるけれど、女としてじゃなく母親として生きる人生を選んでくれてほっとした。

 

マリエ/千早茜

「恋愛がしたい」と夫に切り出され、2年近い話し合いの末に40歳手前で離婚したまりえの話。

アラフォーなのに離婚した後に年下の彼氏が出来るなんてうらやましい。

年下の彼氏と付き合いながら、婚活も同時並行でするあたりどうなんだろう。

まあ婚活事情について勉強にはなったかな。

まりえよりも、「恋愛がしたい」と言って離婚までした元夫の方が気になるんだけど。

元夫の物語が知りたいと思いました。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。