小紅色

読書とピアノと息子が癒し

車椅子の息子と ~人との距離感~

脳性麻痺の障害があり車椅子ユーザーの息子も、人間関係に悩むこともしばしば。HSCの特性もあるので、人一倍ストレスを感じやすい。さらに車椅子だからこそ色々大変なところもあるようなのでそんな話をしたいと思います。

 

そもそも「物理的に」が難しい

「苦手な人とは物理的に距離を取りましょう」ということをよく聞きますが、車椅子だとけっこうそれが大変なようでして。一方的に近づいてこられると、逃げようがないみたいです。さりげなく逃げるにしても、ある程度の広さや周りの安全面の確保などを考慮すると、まあ簡単ではないですよね。そのうえ車椅子の操作もスムーズとは言えないので、たとえ逃げれたとしてもさりげなくではなく、あからさま感が半端なさそうです(笑)。

 

常に最前線

息子は小さいころからバギーそして車椅子に乗っています。いつも私は後ろからバギーや車椅子を押して、息子は前方にいることになります。普通なら親の陰から様子見て徐々に慣れて…なんてことはなく、常に親の前にいて状況を見なければならない、よく考えたら過酷ですよね。親の後ろに隠れられない、逃げたくても逃げられない、自分で距離を作ることが出来ない息子はけっこう大変な思いをして生きてきていると思います。

 

パーソナルスペース

話すときに近い人ってたまにいますよね。私も息子もそういう人が得意ではありません。普通は話しながらさりげなく後ずさりしたりして上手く距離を取ったりしますが、車椅子に乗っている息子はただただ我慢するしかないようです。

良かれと思って息子の目線に合わせて話してくれる人がいるんですが、たまに「顔近っ!」思う人がいるようです。相手との信頼関係もありますが、顔近づけすぎはねぇ。普通なら体が近くても身長差などで顔との距離は少し出来たりしますが、相手は目線に合わせて腰を落としてくるのでより近いと感じてしまうようです。

お互いの表情が見えるようにとの気遣いがある人は距離感を保つ気遣いも合わせ持っているように感じます。しかし、ただのマニュアル人間の人はそこまでの考えは持ってはいないようですね。

 

一番困るのは

一番ストレスを感じるのは介助する人=苦手な人という場合です。これは人間同士なんで仕方がないことです。息子は自分が困らないようにするために、介助してくれる人に対して嫌な態度を取ることはないので、かなり気を遣ってメンタルが相当やられます。そしてどんなに嫌でも誰かの介助なしでは生活できないのも事実です。それで過去に何度か不登校になりかけたこともありました。親として息子のメンタルをボロボロにする相手を許せないと思った時期もありましたが、私も色々経験したおかげで、どんなに嫌な相手でも息子の介助をしてくれる部分に関しては感謝の気持ちを持つことを学びました。

 

八方美人はつらいよね

息子は八方美人で誰からも嫌われたくないという気持ちが強いようです。でもそれは「何かあった時に助けてもらいやすい」いうことを経験的に知っているからだと思います。普通より出来ることが少ない息子は、誰かにお願いすることが多くなります。その時相手に嫌われているよりは好かれている方が断然お願いしやすいのは当然のことです。

一見自分を守るためにしているようで、周りに愛想を振り回して気持ちをすり減らして疲れているので、八方美人でいるのもそれなりにしんどいようですね。

 

最後に

障害ならではの部分も多少はありますが、息子も普通に悩みながら生きています。そして人間関係に悩むいつの時も、嫌な人だけではなく周りには必ずいい人もいます。そのいい人たちに助けられながらつらい時期をなんとか乗り越えてここまできています。

これからも色々とあると思いますが、親としては要領よく生きてほしいと願っています。

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。