「無限の玄(むげんのげん)/風下の朱(かざしものあか)」を読んでみました。
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「無限の玄」と「風下の朱」の2作品。
まずは「無限の玄」から。
最初から引き込まれてしまいました。
非現実的なことが起きる不思議な世界。
でもそれを受け入れて日常にしてしまう。
どうなるのか先が読みたいけれど、終わらせたくない。
読んでいるとそんな気持ちになってしまいます。
「家」の概念について語るシーンがすごく印象的でした。
確かに人は望郷の念に駆られがち。歳を取って田舎に移住したがるのってそういうことなのかもね。
最後はちょっとどう解釈していいか分からなかった。
でも命が紡がれて、結局思想が受け繋がれて行くんだろうな。
無限の玄の無限とは、「無限に増殖すること言ってるのか、ウケる〜」って最初は思っていたけど、「魂や思想のループから無限に逃れられないことかも?」と最後は不気味さを感じました。
面白かったです。
続いて「風下の朱」。
こちらは女性ならではの話ですね。
病気並みに具合悪くなるのに、それがあるのが健康体っていうのを受け入れられないという気持ち。
分からなくもないけどね。
それを嫌悪したくなるのも分かるけどね。
まあ結局は誰もがなんとか折り合いつけて生きているんだけど。
「無限の玄」は男性ばかりが出てくる話で面白く読めたけど、一方「風下の朱」は女性ばかりが出てくる話で好みが分かれそうな感じの内容でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。