小さい頃に少しピアノを習ったけれど続かずやめて、大人になって再開したという人も多いはず。その典型的な人のうちの一人です。たまに趣味程度に弾いてはいたものの、気が向いた時に弾く程度なのでまったく上達せず、しかもオクターブが届かない。弾いてても気持ちよくないんですよね。そこでちょっと真面目に練習してオクターブが前よりは届きやすくなった実体験を話したいと思います。ほんとに手が小さい人向けです。
やっと引っかかる程度
気が向いた時にだけ弾いていた時は指をひろげてオクターブの鍵盤に親指と小指が引っかかる程度。鍵盤をつかむなんて、は⁈絶対無理なんだけど、というレベル。ましてや動画で黒鍵のオクターブを親指と薬指で抑えてるの人の演奏を見た時は、ただ悲しくなりました。生まれ持った体格の差はどうしようもないんだなと。
それでも自分にとってピアノはやめられないもの
うまく弾けなくて面白くなくてピアノから離れてても、結局また弾きたくなるんですよね。慣れ親しんだピアノの音色がやっぱり好きだし、癒されます。オクターブ弾けなくても演奏できる曲はあるけれどそれじゃ物足りない(←へたくそなくせに)。弾きたい曲がオクターブ弾けないと無理、でも弾きたい、ということでチャレンジが始まりました。
1. 毎日練習
2.指のストレッチ
3.ピアノのタッチを軽くする(電子ピアノに機能がある場合)
1. 毎日練習
簡単にオクターブが届く魔法みたいなものはありません。地道な努力の先に結果がでます。「気が向いたときに弾く」から「毎日練習をする」に変えました。夫の一言も大きかったです。「練習しても全然上達しないな~」と言う私に「言うほど練習してないでしょ」と。その通りだったんですよね。夫のおかげでやる気も上がりました。
ポイント:毎日オクターブの練習をする。この時に好きな曲のサビ部分だけ弾くのがおすすめです。モチベーションを下げないように工夫します。
ハノン:49番は指の間を広げるのに有効です。37番は地味につらいですが、可動域を広げるのにとても有効です。
重要ポイント!:練習しすぎない。
なぜなら手が小さいため指にかかる負担が大きいです。指を痛めるとそもそも毎日の練習が出来なくなります。少しでも痛みを感じたらすぐに練習をやめましょう。オクターブの練習も続けてやらず、それ以外の練習をはさみながらやるなど、指にかかる負担を極力抑えながらの練習を心がけます。
2. 指のストレッチ
大人になったら指が伸びるなんて成長はもう期待できません。あとはいかに指を広げれるようになるかがポイントです。そのために湯船につかってる時などに指を広げるストレッチがおすすめです。ストレッチをするときの注意点は体が温まっているときです。体が冷えてて手が冷たい時に無理の広げるとケガにつながります。気温が高い時は信号待ちの時にやったりしてます。
やり方は指の間の付け根のほうにもう一方の指を入れて広げるだけです。
3.ピアノのタッチを軽くする
これは電子ピアノの場合です。指への負担を軽くすることによって鍵盤を抑えやすくなります。実家に帰ってピアノを弾くと、電子ピアノとピアノは別物だなと思います。タッチが全然違います。特に私の電子ピアノは安いので違いが顕著なんだろうけど。でも安くてもタッチを軽くする機能はついているので活用してます。タッチを軽くすると疲れも軽減するのでその分長く練習出来ます。
その他気を付けること
暖かい季節は問題ないですが、寒い季節は手を冷やさないことが重要です。冷え性の私は冬はハンドウォーマーをして弾いています。冷えてると指が動きにくく、無理な動きでけがをする場合があるからです。
焦らないで、絶対に無理はしないこと。腱鞘炎になったり、指の付け根を一度痛めてしまうとなかなか治りません。日常生活にも支障が出ます。
効果がでるまで
3か月くらい毎日練習していたら、ある日オクターブを弾いている途中に小指がカクッと開きました。びっくり!そのまま引き続けていたら付け根部分が痛くなったのでその日は練習を止めました。でもその日以降、指が開きやすくなりオクターブが届きやすくなりました。やっぱり継続が一番効果が出るんだなって実感しました。最低でも3か月の継続は必要かと思います。
以前:引っかける程度
現在:小指側がちょっと鍵盤をつかむ感じに!
まとめ
現状としてはまだ楽に届くわけではないので、曲として弾くにはオクターブはきついです。まだまだミスタッチだらけです。でも以前よりは気持ちよくオクターブ弾ける時が断然増えました。毎日練習時間を作るのも、モチベーションを保つのも難しいですが、オクターブ弾けるのってほんとに気持ちいいです。普通に届く人には分からない喜びがあると思います。まだ指が180度開くわけではないので、伸びしろがあると信じてこれからも頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。