小紅色

食と趣味と息子の話

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車椅子の息子と 〜支援学校と支援級 学校の選択〜

障害のあるお子さんを育てている親の悩みのひとつに、学校選びがあります。

特別支援学校か、地域の学校の支援学級か。

脳性麻痺の息子の場合は、障害の度合いからどちらでも大丈夫と言われました。

運動面を伸ばすなら特別支援学校、学習面を伸ばしたいなら地域の学校の支援級というアドバイスを受けました。

特別支援学校に行く場合はスクールバスに乗って通うことになります。学校が遠いのは色々と不安だったので、いつでも様子を見に行ける地域の小学校に決めました。

しかし学区の小学校への通学路は舗装がきれいでなかったり、途中歩道ではなくグリーンベルトがある道路を通らないと行けなかったり、車椅子での通学は厳しいと思われたので、学区変更もしました。しかも変更した学区の方が距離的にも近かった。

地域の小学校に通った結果どうかというと、小学5年生までは担任に恵まれて楽しく過ごすことが出来ました。小6の時は担任との折り合いが悪く不登校気味。

学習面については、ひらがな、かたかな、小学3年生くらいまでの漢字はある程度読めるようになりました。知的障害もあるので算数のほうはまるっきしだめでしたが、それでも字が読めるようにしてもらったことは今でも感謝しています。

地域の小学校ではエレベーターがなく移動教室のときは先生方の負担は大きかったようです。また行事などの親の付き添いが必要な場合も多かったです。

スペースの問題から車椅子から降りることも少なく運動面を伸ばすことはやっぱり難しかったです。肥満傾向でその点は苦労しました。

中学校からはスクールバスに乗って特別支援学校に通いました。ちょうど新設されて間もない支援学校だったので、校舎も設備も新しくそれなりに快適に過ごせたようです。

支援学校へは中学部と高等部と合わせて6年通いました。相性がいい担任の時はとても楽しく通い成長もみられました。しかし相性の悪い担任になった時は学校に行きたくないと言って休みがちでした。

ただ支援学校場合は複数担任なので、もう1人の担任だったり他のクラスの先生の協力もあってなんとかだましだまし学校に行かせることが出来たところもありました。

結局何が言いたいかというと、子どもが成長するかどうかは担任次第です。地域の支援級だろうが特別支援学校だろうが、担任さえよければ子どもは楽しく学校へ行って成長します。

ただ先生は異動します。だからどんな先生に当たるかは運次第です。

担任が社交的な場合は他の先生方と仲がいいので、他クラスとの交流の機会が増え、息子も楽しかったようです。

支援学校や支援級の先生は、障害児教育に対して熱意のある先生か、通常級が無理で支援に来る先生か、正直当たりはずれがある感じです。

特別支援学校のほうがベテランの先生が多い印象だし、複数担任なのでハズレ担任のリスクは減らせると思います。

小学校から支援学校に行かせた方が運動面を伸ばせたのかなと思う時はありましが、やっぱり字が読めるようになったのは大きいので選択に後悔はないです。

先輩お母さんたちによく聞かされていたのは「学校行ってるうちはいいよね。そのあとが大変だよ」と。大事なのは卒業後。将来を見据えて子どもの特性に合わせてどこを伸ばすか。

将来をイメージ出来るようにと、小学1年生の時から校外学習で作業所などの施設見学に連れて行ってくれる支援級でした。卒業後の将来が大事と分かっていたベテランの先生がいたことはやっぱり心強かったです。

どちらの学校でも学びがあり経験を積むことが出来たので、無事に卒業した今はどちらの学校にも先生方にも感謝の気持ちです。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。