小紅色

食と趣味と息子の話

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「眠れなくなるほどキモい生き物」大谷智通著

今回読んだ本は「眠れなくなるほどキモい生き物」です。

見た目がキモい生き物の本かと思ったら、生態がキモいというか、おぞましい生き物について書かれた本でした。

生態がキモくておぞましい生き物って?

それは「寄生生物」です。

この本では寄生生物は宿主のどこにどのように寄生するのか。

そして寄生生物に寄生された宿主がたどる運命とは?

 

まじで「怖っ!」ってなります。

その一方で寄生生物の能力「すごっ!」ってなります。

寄生生物って不思議で面白い。

この本を読み終えて「目黒寄生虫館」に行ってみたいとすごく思いました。

あれ? 私、寄生虫好きになってる?

いえいえ、でもすごく興味が湧いたのは事実。

 

寄生生物について全然知識がなかったので、すごく勉強になりました。

生涯ひとつの宿主に寄生する種と、2つ以上に宿主を渡り歩く種がいるということ。

この後者の種にやばいやつが多い。

幼体と成体で宿主が異なる場合、幼体の宿主を「中間宿主」、成体の宿主を「終宿主」と言う。

なにがやばいって終宿主に捕食されやすいように中間宿主をあやつるところ。

宿主の行動をあやつる能力を持っている寄生生物ってなんかすごい!でもおそろしい能力。

 

寄生虫と言えばで思いつく中に「アニサキス」があると思いますが、これが人間の胃へ入ると激痛を引き起こす。

なぜ激痛が起きるかというとアニサキスにとって人間が「終宿主」ではないから。

寄生生物が本来の宿主ではない生物に取り込まれたときに往々にして悲劇が起きるようです。

本来の食物連鎖とは関係のない生き物を生で食するということは、リスクを伴うということです。

 

この本を読んでから、家のプランターで栽培したみょうがをしっかり洗って加熱して食べました。

農薬使ってないからどんな虫が付着してるか分からないと思ったら怖くて。

 

「眠れなくなるほどキモい生き物」は、興味をそそる色々なタイプの寄生生物について書かれていてすごく面白かったです。

著者の大谷さんの思惑通り、恐怖と興味の両方を刺激する本でした。

猫将軍さんが書かれた生物のイラストも妖艶な感じでとても素敵でした。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。