今回読んでみた本は「新釈 走れメロス」です。
タイトルにある「走れメロス」の他、「山月記」「薮の中」「桜の森の満開の下」「百物語」の計5作品が新釈として書かれてます。
文豪たちの作品のオマージュ?パクリ?
とにかくタイトルを見て思い切ったことをする人だなあと思って読んでみました。
そもそも元になった作品の内容もあまり覚えてないし、知らない作品もあったので、けっこう面白く読めました。
何よりこれきっかけで、元の作品を読み返したり知るきっかけにもなってよかったです。
「走れメロス」を検索すると、メロスは時速何キロで走ったのか真面目に考察してたりする記事があるので面白いですよ。
文庫のためのあとがきにありましたが、”孤高の腐れ大学生を主人公にして書くというあまりにも魅力的な提案に抗えなかった”という著者の話。
分かる気がする。
何でしょうね、この思想とプライドだけは人一倍高いけどなぜか憎めない腐れ大学生っていうキャラは。
こういう腐れ大学生は本の中での登場人物でしか私は会ったことがありませんが、実際にこういう人がいたんでしょうね。
「新釈 走れメロス」は思い切ったことする本だと思いましたが、どの作品も面白く読むことが出来ました。
何より元の作品にも触れるきかっけになることを考えると、こういう本も全然アリだと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。