今回読んでみた本は「六人の嘘つきな大学生」です。
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人気企業の最終選考に残った六人の就活生の物語。
最終選考で事件を起こした犯人は一体誰?というよりも何で?という気持ちで読み進めました。
持ち込まれた告発文によって生まれた猜疑心。
悪い情報ひとつで見方が変わる。
人の一面しか見ないで判断する。
あー、これって現実社会で起きてることに通ずるものがありますね。
「嘘つき学生と、嘘つき企業の、意味のない情報交換 ーそれが就活」という部分がすごく刺さりました。
相手の本質を見抜くことなんて難しい、っていうか無理。
人も組織も大なり小なり嘘をつくから。
伏線回収は見事でした。
しかもちょっと悪い印象与えておいて、実は…っていうのもあってね、やられた〜。
結局読んでいる自分も詳しい背景や状況を知らないくせに、与えられた断片的な情報だけで登場人物を「常識に欠ける人」と判断していた、っていうのを思い知らされる。
ミステリー小説なんだろうけど、メッセージ性があって、読んだ後は考えさせられました。
面白い本でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。