「ファスト教養 １０分で答えが欲しいひとたち」レジー著 読んでみた

今回読んだ本は「ファスト教養 １０分で答えが欲しいひとたち」です。

ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち （集英社新書） [ レジー ]

教養について、改めて考えさせられるきっかけになる本です。

ファスト教養とは

この本ではビジネスで成功するための教養、つまりお金を稼ぐための教養として「ファスト教養」を定義して書かれています。

現代人は教養について書かれた本を読んだり、YouTubeで分かりやすく解説された動画を見たりして、手っ取り早くビジネスシーンで使える教養を手に入れようとしてます。

コスパ、タイパが重視されてるからこそ、ファスト教養にみんな飛びついてしまう現状ですね。

そもそも教養とは

「教養」について定義するのが難しい。

色んな著名人が教養についてどう定義しているか、この本で手っ取り早く知ることが出来ます。

ファスト教養を憂いてる著者がファスト教養を提供してくれてるという、なんともありがたい内容。

ファスト教養の流れ

ファスト教養が必要とされる現代になるまでの歴史的背景は読んでいて面白かった。

ファスト教養が良しとされる価値観や思想がどうように形成されたか、この流れの元を作ったキーパーソンは誰なのか。

確かにあの時代、すごいテレビに出て影響力を与えてたという人物の名前が出てきて読んでいて面白い。

本物の教養とは何だろう？

ファスト教養を嘆いても、もうそれが主流となってしまっている現代。

欲しい情報はすぐ手に入るし、分かりやすく解説してくれる人も多くいる。

実際私も無意識に、ファスト教養に分類されるであろう本を手に取って読んでいましたね。

この本を読んで「本物の教養」って何だろう？と考えるきっかけになりました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。