小紅色

食と趣味と息子の話

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「結 妹背山婦女庭訓 波模様」大島真寿美著 読んでみた

今回読んだ本は「結 妹背山婦女庭訓 波模様」です。

先日読んだ「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」の続きとなります。

 

kobenitan.com

 

人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々を描いた時代小説。

続編ということもあり、今回も面白く読みました。

 

軽い気持ちで口に出してみたら、あれよあれよとその渦に飲み込まれてしまうことがある。

一方で望んでいた渦から弾き出され、違う渦の中で上手く生きて行くこともあり。

そんな風に人生は不思議で面白い。

 

個人的には「種」の話の部分がお気に入りです。

頭の中で色々考えているのに、いざ書こうとすると言葉にならないことが多々ある私にとって、この部分はすごく響きました。

物書きを生業とする人からの貴重なアドバイスですね。

 

私としてはなぜか続編であるこちらの「結」のほうが、前作の「渦」よりも渦感を感じる内容でした。

以前よりさらに「渦」への解釈が深まったから?

まあ渦に引き込まれるように、この本の世界に引き込まれるのは楽しかったです。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。