今回読んだ本は「結 妹背山婦女庭訓 波模様」です。
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先日読んだ「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」の続きとなります。
人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々を描いた時代小説。
続編ということもあり、今回も面白く読みました。
軽い気持ちで口に出してみたら、あれよあれよとその渦に飲み込まれてしまうことがある。
一方で望んでいた渦から弾き出され、違う渦の中で上手く生きて行くこともあり。
そんな風に人生は不思議で面白い。
個人的には「種」の話の部分がお気に入りです。
頭の中で色々考えているのに、いざ書こうとすると言葉にならないことが多々ある私にとって、この部分はすごく響きました。
物書きを生業とする人からの貴重なアドバイスですね。
私としてはなぜか続編であるこちらの「結」のほうが、前作の「渦」よりも渦感を感じる内容でした。
以前よりさらに「渦」への解釈が深まったから?
まあ渦に引き込まれるように、この本の世界に引き込まれるのは楽しかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。