小紅色

食と趣味と息子の話

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車椅子の息子と 〜親切の押し売りは正義か?〜

車椅子ユーザーの息子とお出掛けすると、親切にしてもらえることがよくあります。

他人の優しさに触れて、世の中捨てたもんじゃないとほっこりすることがほとんどですが、ごくまれに親切の押し売りに遭遇することも。

先日お出掛けした時のこと。

商業施設のエレベーターを待っていたところ、後方から騒がしい声が聞こえてきました。

大家族の集団という感じ。

ちょっと嫌な予感はしましたが、集団と乗り合わせたくなかったので次を待ってもいいかと思いながらエレベーターが来るのを待っていました。

エレベーターが到着してドアが開くと後方にいた集団のリーダーらしき人がすかざずエレベーターに乗り込み、ドアの開ボタンを押しながら私たちを見て大声でにこやかに「どうぞ〜」と。

私はもうすぐ来そうな他のエレベーターを指差し「こっちに乗りますからお先にどうぞ〜」と言い返しましたが、「いえいえどうぞ〜」と私たちが乗るのを待っています。

周りをみたら他の人は誰も乗り込まず、私たちが乗り込むのを待っている様子。

どうやら私たちが乗り込まないと他の人も乗れないというか乗らない状況。

どうぞどうぞ、と親切の圧力。

このままだと場が膠着状態なのでしかたなく乗り込みました。

乗り込んだあとふつふつ湧き上がってくる思い。

 

ええっ〜?なんで?このご時世、知らん集団と乗り合わせたくない気持ち分かんないの???

なるべく感染症のリスクは避けたいと思う気持ち分かんないの???

次のエレベーター乗りたい=お前らとは乗りたくない

気付け〜、察してくれ〜〜〜!

 

また自分のダメな癖が出てしまいました。

「察してくれ」は他人に通じないと散々学習してきたのに。

相手もわざとじゃなく親切心全開の対応なんで、こっちは断り切れない。

親切の押し売りは正義か?

親切の押し売りしてくる人は敵か味方か?

 

あとになって冷静になって考えてみました。

時に親切の押し売りは迷惑に感じてしまうけれど、でもね、そういう人って実は必要な気がする。

なぜならどうでもいい時だけでなく、ほんとに助けて欲しい時にもちゃんと助けてくれそうな気がする。

きっとこの先の人生でおせっかいに救われる時もあると思う。

やっぱりどんな親切でも感謝の気持ちを持って受け取ることが大事なのかもしれません。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。