今回読んでみた本は「9つの脳の不思議な物語」です。
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人とは違った脳を持つ人たちに実際に会いに行って、インタビューをしたものをまとめた話です。
家の中で迷子になる人、狼人間だと思い込んでる人、脳内iPodが止まらない人、共感能力が強すぎる人など。
世の中にはこんな大変な思いをしながら生活している人がいるんだと知ることが出来て、興味深い話でした。
この本は脳についての話というか、精神疾患についての話とも言えますね。
幻覚や幻聴、感覚異常は脳のエラーによって引き起こされているものらしいので。
ただ誰にでもそういうことが起きる可能性もあるし、共感出来る部分もありました。
ちょうど「ボラード病」と併読していたこともあり、「自分が見ている世界はホンモノなのか?それとも脳が作り出した世界を見せられているのか」という気持ちになりました。
脳は解明されていないことも多く、不思議な臓器です。
今回の本の中で一番印象に残ったのは、
「脳が我々にも理解できるぐらいに単純であったら、我々は単純すぎて脳を理解できない」
というパラドックス的な一節。
すごく納得〜。
「9つの脳の不思議な物語」は物語として読むには面白いと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。