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「怖くて眠れなくなる天文学」 縣秀彦著 読んでみた

宇宙の話が好きなので読んでみました。

怖くて眠れなくなるは少し大げさですが、宇宙の始まりを考えると謎すぎて眠れなくなる気持ちは分かりますね。

今回読んだ「怖くて眠れなくなる天文学」は、宇宙についてさらに詳しく知ることが出来て面白かったです。

宇宙について書かれた本は、物理や量子力学など難しい内容だったり、よく分からない数式とか出されて読みにくい本もありますが、こちらの本は全体的に読みやすい内容でした。

3部構成で、Part1では【身の回りにある宇宙からの恐怖 〜危険な太陽系〜】として、隕石やスペースデブリスーパーフレアについてなどについて書かれています。

確率は低いけど実際に起こりうるかもしれない恐怖について書かれているので、関心を持って読むことが出来ます。

Part2では【宇宙は危険に満ちている 〜恒星や銀河の世界からの恐怖〜】として、ブラックホール超新星爆発について書かれています。

スケールが一気に大きくなって、もう未知の世界です。

それでもやっぱりブラックホールダークマターダークエネルギーの話はなぜか惹かれてしまいます。

生きている間にどれくらい解明されるのか楽しみです。

そしてPart3では【明るくない宇宙の未来 〜宇宙論の不気味な世界〜】として、宇宙についての仮説や理論に基づいてどういった研究がされているか、その実証や観測の難しさだったり、宇宙はまだ分からないことが多いということが書かれています。

この章で「我々は観測できないものを理解できるか」と書かれていて、まさにそう!って思いました。

宇宙規模の時間軸と空間軸、恒星内部で起こっている水素の核融合反応という極限状態の環境、そして宇宙の始まりやブラックホールの中心といった特異点、理屈や理論を観測で確かめることはやっぱりどう考えても無理なことばかり。

実際に観測出来ない事だからこそ解き明かしたいと思ってしまうんでしょうか。人間の好奇心はすごいですね。

Part3の最後に「将来の宇宙からの恐怖(楽しみな天文現象なども含む)」として宇宙の未来年表が載っています。

2061年夏に「ハレー彗星の回帰」と記載されているのを見て、長生きしたらハレー彗星もう一度見れるか、と思ったら長生きするのも満更でもないと思えてきました。

宇宙の未来を大胆予測している未来年表もなかなか面白かったです。

「怖くて眠れなくなる天文学」を読んで知識が深まったのと、宇宙について今度どんな新しい発見があるのか、どれだけのことが解明されるのか楽しみになりました。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。