小紅色

食と趣味と息子の話

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

息子にとっての「カップ麺」

昨日の続きになりますが、カップ麺の話がもっとしたい。

息子にしてみれば「カップ麺」は、たまにしか食べさせてもらえないジャンクフード。

しかし息子にとっての「カップ麺」は食べるだけでなく、また違った要素を持っています。

私たちにとって手軽に簡単に食べることが出来るカップ麺。

でも脳性麻痺の息子にとってはカップ麺の調理はハードルが高い。

 

以前、お世話になっていた方に言われたことがあります。

「私たちが簡単に出来ることも障害がある子にはけっこう難しいんですよ。だからカップ麺を作る、電子レンジで温める、そんなことからでいいので始めてみて下さい」

確かに。

危ないからとやらせてなかったこともあるけれど、将来生活力を身につけるためにやらせておいて損はない。

自立に向けての小さな第一歩。

 

実際に息子の場合はカップ麺の外装のフィルムを取り外すことですら、最初は一人では出来ませんでした。

そしてカップ麺のふたをきれいに開けることも難しい。

力を入れる方向が難しいようで、ふたが破けたり、開けすぎたり。

でもカップ麺を食べたいからがんばれるんですよね。

好きなものを食べるためなら諦めない。

すごくやる気が出る訓練です。

その後、自分でカップ麺のふたを開ける練習をするようになったら、じゃがりこカップアイスのふたにも挑戦するようになりました。

自信がつくと変わりますね。

 

子どもにカップ麺や冷凍食品を食べさせることに対して苦言ではなく、「ぜひ練習させて」と言われたことは衝撃でした。

しかもさりげなく「お母さんもたまにはラクしていいんだよ」と言われたようでありがたかったです。

今では息子にとっての「カップ麺」は、やる気が出る訓練も兼ねた大事な食事となってます。

外装フィルムを剥がす、ふたを線まで開ける、ものによっては中の小袋を取り出してそれを開ける作業もあります。

さすがに小袋を開けるのは息子にはまだ無理ですが、カップ麺を作ることが息子にとってすごくいい訓練になるなんて、思いもよらなかった。

気付きをくれた方には本当に感謝です。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。