今回読んでみた本は「男が心配」です。
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なんともストレートなタイトル。
中年の男性諸君、どうやら「男性も生きづらさを抱えているようだ」と気付かれてしまったようですよ。
恋愛・ 結婚から職場での出世競争、育児、家族介護、定年後の生き方という人生の節目に男性が直面する問題。
多数の事例のインタビューデータを分析して5つテーマに類型化し、各テーマについて代表的な事例を紹介してあります。
「男らしさ」に固執して、プライドが高いがゆえに生き方や考え方を変えれずに、年を重ねてようやく気付く。
「男らしさ」の呪縛の中で、もがく男性の切なさがひしひしと伝わってきます。
この本の面白さは、最長で21年にもわたって同じ取材対象者に継続的にインタビューを行った定点的観測ルポとなっているところです。
職場でのポジションや家庭状況の変化、社会情勢の移り変わりにより考え方も変わっていく。
人生の浮き沈みが見えて読んでいて面白かったです。
まあね、「男が心配」というか、男性に限らず誰もが「らしさ」の中でもがいていて、生きづらさを抱えてるよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。