なんとなくタイトルに惹かれて手にとってみました。
この人こんな本を書くぐらいだからどんだけ嫌われたくないと思っているのか、それともすごく嫌いな人でもいたのか、はたまた自分は誰にも嫌われない自信が相当あるのか、そんな疑問がわいて興味を持ったからです。
第一章「嫌われる人」はこんな言動をしている
第一章の〈嫌われる人の3つの言動〉の中で著者が嫌いな3タイプが挙げられています。
その嫌いなタイプの一つに「他力本願である」っていうのがあって、私は著者に嫌われる自信あるわーって思いました。
いやだってね、世の中には頼られたい人とか率先してやりたがる人がいるじゃないですか。その人たちが輝けるように、その人たちの自尊心を傷つけないようにやらせてあげてるんですよ。
そういう人たちって気が利く自分が大好きでしょ?人のために役立つことして自己満足したいでしょ?
こっちは空気読んであえてやらずにいるのに、それを「他力本願である」と嫌われるとは心外でした。他力本願は嫌われると知って、勉強なりましたね。
第二章「嫌いな人」はどう扱うべきか
嫌いな人をどう扱うかというよりは、嫌いと思う気持ちをどう扱うかっていうことですね。
まあこれは自分の気持ちとの向き合い方なので自分で見つけるしかないと思うので参考程度に読みました。
私の経験上、一番いいのは物理的距離をとること。それが不可能な時は嫌いな人の言動を心の中でつっこみまくる、または実況するとか。すると相手を分析する第三者の目で見るようになるので感情的になりにくかったりします。
第三章「必要とされる人」になるために欠かせないこと
恩知らずの人にならないように、失礼な言い方を失礼のない言い方に変える具体例が書かれています。ビジネスの場では参考になるかと思います。
ただプライベートでこういったやりとりは心を開いてない気がして悲しくなります。なぜならこの手の本を読んでいる人なら分かるテクニックであることが見え見えだからです。
著者の方が連絡がなくてがっかりしたという話の例をあげていましたが、それは相手にとってどうでもいい存在、または都合のいい存在であったと言ってるようなもので、その例を挙げるのはどうかと思いました。相手にとって大事な存在であれば連絡を寄越すと思います。
自分をぞんざいに扱う人は失礼で嫌な人って言いたいのはわかるけど、所詮相手からぞんざいに扱われるような関係性だったとも読み取れるわけで…。著者の方が相手にとって大事に思われていない存在でかわいそうって読んでしまいました。
まとめ
著者の方は嫌われないように常に気遣いをしなきゃいけない人間関係の中で生きていて大変なんだろうなって思いました。
確かに人間関係が悪いよりいい方が仕事も会話もスムーズに事が運びます。
夫は人間関係において「嫌われて得することはない」と言って嫌いな人にも普通に接します。だから嫌われているのに気付かない人なんて世の中大勢いると思います。
ほんとに嫌われる人は空気読めないし無神経なので嫌われていることに気付いてないことが多いです。しかも周りが大人の対応してますからね。だから残念ながら、実際嫌われてる人がこの本を手にすることはないのではないかと。
私が嫌いだった人にとりあえず「すみません」「ありがとうございます」を言う人がいました。それだけ言っておけばなんとかなると思ってるようで感情が一切伴ってないという。
感謝の気持ちを言うのが大事という本はたくさんありますが、感情を込めなきゃ意味ないですよっていうところまできちんと書いて欲しいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。