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「十二月の十日」ジョージ・ソーンダーズ著 読んでみた

ジョージ・ソーンダーズの「十二月の十日」を読んでみました。

以前、何かの動画を見ていたときに「まるでジョージ・ソーンダーズの十二月の十日を彷彿させるような」と言っていたことが気になって読んでみました。

でも何の動画見ていたか、動画の内容も思い出せない。

ただ動画内で引き合いに出された「十二月の十日」という話がどんな話なのかずっと気になってました。

「十二月の十日」を含む短編集です。

さっそく読んでみましたが、まずは最初の短編「ビクトリー・ラン」でつまずく。

妄想で話が進んでいくのについていけない。

「ビクトリー・ラン」を途中まで読んで「十二月の十日」から先に読むことに切り替える。

これも途中まではよく分からず、中盤から話が見えてきてなんとか最後まで読み切れました。

もう一度最初から「十二月の十日」を読み直してようやく話の全体が見えました。

ちょっと文章に読みにくさを感じる本ですが、テイストが分かったのでその後は全部の短編を読み切ることが出来ました。

発想の奇抜さはあるけどグロかったり、結末がはっきりしなくてスッキリしなかったり、なんだか気持ち悪さを感じる話が多いです。

ただハマる人にはハマるようですね。

読みにくさを感じつつも、結局全部読んでしまう不思議な魅力はありました。

社会問題を風刺しているような一面もあるのでそこに惹かれたのかもしれません。

自分では選ばない本だったのでそういう意味でもこの本に出会えてよかったです。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。