今回は「20代で得た知見」を読んでみました。
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思い返せば、確かに20代というのは人生の中で濃い時間であったように思う。
恋も失恋も、黒歴史を作るのも若気の至りも、20代で多く経験した。
色々経験はしたけど「気付き」があるのはもっと先の人生。
20代は自分のことだけ考えて生きていればいいから、案外気楽だった気がする。
さて今回読んだ「20代で得た知見」は、共感出来る話だったり、役に立つ話、訳分からん話もあって最後まで面白く読めました。
全部で183項目の知見やエピソードが書かれていますが、ほとんどが1ページほどの内容なので読みやすかったです。
でもたまにある赤いページだけは字が読みづらかった。
考え方として役に立った話は
・性分は、直すのでなく、引き受ける
・さようならの時間
ちょっと気持ちが楽になった気がしました。
すごく共感出来た話は
・「不安の9割は実現しない」という説に対して」
「起こるかもしれないことはすべて起こる、そう思っておいた方がよい」という筆者の考えに賛成。
なんで自分だけ?なんでうちらだけ?なんてこと、全然経験あります。
その確率が1%でも起こりうる可能性があることは、我が身に起こりうると思っていたほうがいい。そんな風に思って私と夫は日々生きてます。
その一方で
・残念ながら、この世に運というものが厳として存在する
そうね、息子に関してもそうだし、不幸中の幸いは人生において何度も経験している。
時々運に助けられて生きてると実感する時があるからね。
「運」は存在すると私も思う。
そしてなぜか涙ぐんでしまった話が、
・私の愛
私がいなくなっても私が残した言葉がその人を守ってくれるかもしれない、と想像したら涙が出てきました。
でも落ち着いてよく考えたらそんな素敵な言葉を贈れるほどの語彙力なんて持ち合わせてなかった。
だけどそういうのって憧れる。そんな人になりたい。
・「悲しい」と「切ない」と「寂しい」の違い
そしてこの3つでは表現出来ない「青色の感情」について。
これは面白い。
「虚しい」でしょ、なんて思ったけどこの感情は青くないし、ノスタルジー的な「懐かしい」も青くない。
きっと夏の終わりや、独身最後とか、なんか楽しい時間の終わりみたいな、「喪失感」的な感情な気もするし、自由なんだけど「孤独で不安」な感情なような気もする。
これについて考察するのは楽しい。
「20代で得た知見」は面白い本でした。
でも自分が20代の時にこの本読んでいたらどうなんだろう?
多分何ひとつ響かない気もする。
深いこと何も考えずに過ごしていた頃だったからなぁ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。