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読みづらかった本が気になってしまう理由を教えてくれた本  『天才による凡人のための短歌教室』木下竜也著

木下竜也著の『天才による凡人のための短歌教室』という本を読みました。短歌教室という題名通り、短歌の作り方や歌人としての生き方などが書かれています。

五七五七七のたった31音で情景や状況を想像させ、読者の気持ちに刺さる物語を作れるってすごいですね。

端的に話すのが苦手な私には、伝えたいことを31音にまとめるのは至難の技です。だからこそ短歌に憧れみたいなものがあり、この本を手に取ったのかもしれません。

短歌を作る手法が色々と分かりやすく書かれているんですが、その中で私に答えをくれた部分がありました。

歌には「共感の歌」「納得の歌」「驚異の歌」というものがあり「共感・納得」は誰もが経験したことだったり、ちょっと考えれば分かるような歌です。受け入れやすい分、忘れられやすい。一方で「驚異」というのは読者の思考にはない、読者の腑に落ちない歌のこと。

この驚異の歌っていうのが「分からない」「満足させない」ということで読者を長くその歌に留まり続けさせ、読者の頭に残すことがで出来るとのこと。

えっ?そういうことかー!

この部分を読んで、ここ数年のモヤモヤが解決しました。今まで読んだ小説の中で読みにくかった本が2冊あり、でも時折思い出してはいつかもう一度読んでみようと思ってしまう本があります。なぜか忘れられない。

自分の想像力が足りなかったのか、読解力が低かったのか、攻略出来なかった悔しさみたいのがある、ずっと心残りな感じの2冊です。

結局は驚異の歌の仕組みと一緒で、読みにくい、理解しにくい、想像しにくいという、私を満足させない本だったからずっと頭から離れなかったんだと。してやられたいう感じです。まんまと作り手の罠にはまったんですね。

分からないということは不安なこと。生きる意味とか未知のウイルスとか、よく分からなくて不安なことってつい何度も考えてしまうものです。分かりにくい歌や本もそういう心理的なとこついてきてるですね。見抜けなった~。

本を読んでいて知りたかった情報以上に「気づき」を得られた時ってほんとに本っておもしろいなって思います。短歌のしくみを学ぶつもりが、こころのからくりを理解することにつながるなんて。

 

今回読んだ本 木下竜也著『天才による凡人のための短歌教室』

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