今まで読んだ本の中で読みづらかった本を紹介したいと思います。なんでそんな本を紹介するかと言うと、理解しきれなかったことが悔しくて頭から離れられなくなってしまってるからです。自分の頭の悪さや想像力の無さをさらけ出すようで恥ずかしいですが、一方で自分にはない発想に驚きと面白さがあった本です。
文字渦
まずは円城塔著の「文字渦」。文字をテーマにした12の短編で構成されています。読めない漢字も多くて調べながらだったので、読み進めるのに時間がかかりました。文字や漢字からこんな発想が生まれるんだと思う反面ストーリーがイメージしにくい。日本語で書かれているのに、なんでこんなに訳分からないんだろうと不思議な感覚に陥ったのを覚えています。
著者の文字についての妄想の世界を言語化したんだと思いますが、まさにSFの世界です。だからこそイメージしづらく読みづらいのかと。でももう一度読んでみたい本のトップにあります。
献灯使
もう一つは多和田葉子著の「献灯使」です。近未来を描いているんだろうけれど、状況設定や登場人物がイメージしづらく、読み進めるが難しかったです。放射能に汚染され進化と退化が色々と混在した世界だったような。
3.11の震災の影響を受けての作品のようで、まあ重い感じにはなっています。言葉遊びが面白いと思う方と、私のように難しいと感じる方と好みは分かれるようですね。
この本も時間があるときにゆっくり再読したいと思っている一冊です。
読みづらい本は心に残る
読みづらかった本は自分の中で消化不良をしているようで心残りですね。自分の理解力がまだそのレベルに達してないのはほんとに悔しい。時折この2冊のことを思い出してはいつかまた読もうと思っています。でも再読してまた訳わからんだったと思うと悔しくてまだ読む気にはなれないのも事実。
そもそもなんでこの2冊に出会ったかというと、たしかネットで調べたおすすめの本100で紹介されていたからだったと思います。色んな本に出会うためにとりあえずおすすめの本を図書館で予約してみた結果、出会ってしまいました。どんな本かよく知らずに予約してるので、図書館に本を受け取りに行って初めてどんな本か知るわけです。
ギャンブル的ですが、一応おすすめの本だからハズレの本はないと思っていました。でも時折玄人向けのものあったりするんですね。でも自分で選んでいたら絶対手にはしない本だったので、ある意味アタリを引いたのかもしれません。おかげでこういう本があること知れましたから。
残りの人生で読める本の数は限られていますが、これからどんな本に出会えるかと思うとワクワクします。読みづらい本リストも増えていくのかな。楽しみです。
今回紹介した本
円城塔著の「文字渦」
- 価格: 1980 円
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多和田葉子著の「献灯使」
- 価格: 715 円
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最後まで読んでいただきありがとうございました。