小紅色

食と趣味と息子の話

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「心配しないこと 」 アルボムッレ・スマナサーラ著 読んでみた

今回読んでみた本は「心配しないこと ブッダが教える心の整理術」です。

情緒不安定になりやすいので、定期的にこういった本を読んで気持ちを落ち着かせています。

なぜ人は不安になるのか、感情に流されてしまうのか、欲深くなってしまうのか、そうなる心のしくみについて書かれてあります。

 

興味深いのは「自我意識」について。

科学的にも自我の実在は証明されていない。

だから「〈私〉の存在は錯覚」と言われて、なんとなく分かるような、分からないような。

でも確かに確固たる実態を見出せないのも事実。

「私の存在は錯覚」だとしても「自分がいるという実感」に対してどう考えるか、興味深かったです。

 

最後の章「心配ごとをブッタに相談してみよう」も面白かったです。

「災難の不安」に対する答えがすごい参考になりました。

災難から身を守りたい気持ちは誰にでもあると思います。

そういう不安な気持ちから身を守ってくれそうなものと言えば「お守り」ですね。

神社へ行くとたくさんの種類のお守りがあり、言われてみれば日本はすごいお守り文化です。

でも実はお釈迦さまは「ものには頼るな」と説いてるとか。

これ読んで思わず吹き出しそうになりました。

人々が何かに守って欲しいと願い、像などを建てて拝む気持ちに対してのお釈迦さまの答えも秀逸です。

 

感情に流されずに、理性で判断し、コントロールしていく。

善い行いをし、習慣にしていく。

「心配しないこと」は心穏やかに人生を過ごすヒントになる本でした。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。