小紅色

食と趣味と息子の話

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

育児の延長にある介助。肢体不自由児の子育て

終わりのないように感じてしまう育児も、子どもの自立によっていつかは終わる場合がほとんどだとおもいます。しかし子どもに障害がある場合はそうはいきません。育児と言っていたのが、いつからか介助と言い方を変えるようになっても、実際やってることは育児の延長で変わりはしない。終わりがある育児、うらやましいです。でもうらやんでばかりはいられません。手のかかる子ほどかわいいとはその通りで日々幸せを実感して子育てしています。

 

育児と子育ての違い

育児と子育てと2つの言い方があって、明確な違いはあるの?って思いますよね。

育児  主に乳幼児で小学校入学までのお世話全般
子育て 年齢関係なく頭や心を育てる抽象的なこと

 と言われているようですが、日常ではあまり意識して使い分けしていないと思います。
現状としては、私の場合は息子に関しては子育てと介助をしているというのが妥当なんでしょう。

 

大変だけじゃない

生活全般において介助が必要なので大変な部分は多いです。夜も水分補給や寝返り介助で起こされるので、ゆっくり寝てられない時が多いです。
しかし普通なら親との関りを避ける年齢になっても、介助が必要なので当たり前にスキンシップが出来ます。毎日息子とハグ出来るなんて幸せです。実際に触れあうことで幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌されて精神的にもお互い安定します。
そして時折「ママ、いつもありがとう」の言葉にさらに気持ちが救われます。


筋トレ効果抜群

息子の体重が増えて、それについていけなくて慢性腰痛、ぎっくり腰、ひざ痛など色々とケガは絶えません。子どもが成長する一方で親は老いていくのかと、ケガをして弱気になったときは悲しくなったりします。それでも筋肉は自然と徐々についていくもので、今では体重が10キロ差あっても私一人で入浴介助が出来るので、我ながらびっくりです。特にスポーツやっていたわけでもないのに、必要な筋肉ってつくんですね!

 

チームという感覚

夫との関係にも触れておこうと思います。うちでは息子を中心に動いている家です。普段は私一人で息子の世話をしているので、夫が家にいる時は協力的です。試行錯誤しならが上手く連携をして、子どもが安全で自分たちも介助しやすい形を作っています。ひとつの形を作ったらあとはルーティンとしてやれるのでお互いがラクです。
夫がいる時は頼りたいし、だからといって夫にすべてを任せるのも不安。チームという感覚での子育てがうちには合ってるようです。

 

地雷を踏ませない努力

夫が妻の地雷を踏むと言いますが、踏ませないように妻側も努力は必要です。夫にやって欲しいことは分かりやすく具体的にお願いします。そうすることでお互いの認識のズレをなくし、子育てのイライラを回避することが出来ます。
私の夫は頼まれると嫌な顔はせずたいていのことはやってくれます。嫌な顔をされないだけでもありがたいですよね。でもたまに夫も間違う時はあります。そんな時は私の説明が足りなかったと反省するようにしてます。だって「私ルール」は私の中にあってどこかに書いてたり、毎日夫に言い聞かせてるわけではないんですから。
例えば、塗り薬は油性ペンで「顔 かゆみ」と塗る部位と効能を書くようにしました。いちいち説明する手間も塗り間違えもなくなります。何かやって欲しいときは必要なものを用意したうえでお願いするとスムーズにやってくれます。女の人の頼み事は今すぐやって欲しい、でも男の人は自分のペースでやりたい。そんな時はこっちがお膳立てしたら案外すぐ取り掛かってくれるものです。そして全部ではなくても、部分的でもやってもらえると助かります。最後に感謝の言葉は忘れずに言うようにしています。

 

愛嬌が一番

どんな子どもでも「可愛げ」が大事だと思っています。障害があって見た目が違ってもおしゃべり出来なくても、愛嬌がある子はとても可愛く見えます。愛されるって最強だと思います。礼儀正しいうちの子に対して「お母さんの育て方がいいのね」と言われることが時折ありますが、「私だけじゃないです」と思ってしまいます。なぜなら息子は幼少期から病院関係者、学校、デイサービスなどで多くの大人が愛情持って関わってくれています。おかげで素直で優しい子に育っているんだと思ってます。愛され上手だと多くの人が関わってくれて子どもの学びや成長につながると思います。

 

愛される子になるために

そもそも愛され上手な子に育てるのは、親がたっぷり愛情を注ぐことが一番だと思います。そして愛情をちんと言葉にして伝えることが大事です。小さい時に「しあわせってなあに?」と聞かれて息子をぎゅっとして「ママにとっての幸せはこれだよ」と話したことを思い出します。今でも毎日のように「大好きだよ」と息子に言うし、パパとママがいかに大事に思っているかをたまに伝えています。子どもの自己肯定感を育てること、感謝の気持ちを持つことを心がけています。

 

大変さは人それぞれ

育てやすい子もいればそうでない子もいます。上をみたらきりがないし、下をみても同様です。うちも障害がある子どもとはいえ、コミュニケーションは取れるし、医療ケアなどは必要なく健康だし、実際は子育ては楽な方かもと思っています。ほんとに大変な時期を超えた今だからそう言えるのかもしれませんが…。

そうなんです!メンタル弱すぎな私でもなんとか乗り越えてここまで来れているんです。「なんとかなるし、なるようにしかならない、悩んでもしょうがない」そうやってなんとかなっていくものです。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。