小紅色

食と趣味と息子の話

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「破局」遠野遥 著 読んでみた

破局」を読んでみました。

読み終わったあとに何も残らない感じ。

感動も共感も同情もなくて、最後かわいそうとも思わなかった。

う〜んこれが主人公の人生だったのね、あっそう、みたいな。

タイトル通りの話で、最後は破局に向かって話は進みます。

女性に執着した結果、破滅するってやつ。

公務員試験を受けとうとしている主人公の「私」。

公務員を志す人間が、そうのような卑劣な行為に及ぶべきではなかった、と反省する主人公に対して時折織り込まれる巡査部長が事件を起こして逮捕されたというテレビのニュース。

その後の展開を示唆するような感じ。

そして最後どんなに一生懸命積み上げてきたものでも、一瞬で終わってしまう。

それを自分自身じゃなくて殴り倒した相手を見てそう感じるなんて。

変なの。

主人公は不気味な感じだし、友達も変わり者だし。

友達の膝や元カノの意味のない話を聞かされてただ時間を無駄にしたように感じるけど、実際の人生だってそんなもんだよね。

主人公は面白みに欠ける人間に思えたけど、なんかインパクトだけは強かったな。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。