息子が通所している施設では、月に2度ほど音楽療法の時間があります。
利用日の関係で月に1度だけの参加ですが、息子にとって大事な時間。
私も2回ほど見学させてもらいましたが、音楽療法士の先生はびっくりするくらいたくさんの楽器を持ってきてくれます。
そのたくさんの楽器の中に「何これ〜?」って見たことのない珍しい楽器があったりします。
そんなのを見せられらどんな音がするんだろうって興味が湧くし、実際に音を出してみたくなりますね。
利用者の皆さんはそれぞれ好きな楽器を持って、先生のキーボードに合わせて合奏が始まります。
演奏前に先生は簡単な指示を出しますが、ほぼ即興演奏みたいな感じなのにちゃんと音楽になっていてすごいな〜って思います。
興味を持ちそうな楽器を用意して、出来そうな演奏法をちょっと指南して、楽しい曲で演奏させてくれる先生は本当にすごいです。
音楽療法士の先生が魔法使いのように見えてきます。
見学させてもらって気付いたのは、痙性麻痺(筋肉が硬くなって思うように動かせない)タイプの息子の場合、縦方向より横方向の動きの楽器が合いそうだということ。
一定のリズムを刻むとか、タイミングに合わせて叩くとかの場合、意識すればするほど筋肉が緊張してうまく動かせなくなります。
一方でギザギザを擦って音を出すギロような楽器や、ウクレレのように弦を撫でる(ストローク)ような動きのほうが音楽に合わせてスムーズの体を動かせるようです。
楽器演奏を通して息子にとって効果的な動きを発見出来たのはすごい収穫でした。
先生が色々な楽器を持参してくれるおかげで、息子でも楽しく演奏出来る楽器と出会えてさらにやる気も出ます。
また楽しく演奏出来ると自信にもつながりますね。
音楽に合わせて息子が生き生きとした表情で演奏している姿は見ていて嬉しくなります。
息子が音楽療法によって受ける効果としては
・精神的な安定
・自発性、活動性の促進
・身体の運動性の向上
・脳の活性化
実感としてはこんな感じかな。
音楽療法の効果は素晴らしいし、音楽療法士の知識や技術もすごいです。
日本ではまだ音楽療法士の活躍の場が限られているようなのが残念。
もっと福祉や医療の現場で積極的に取り入れられるといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。