今回読んでみた本は「ミライの源氏物語」です。
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これまで源氏物語に全く触れることがない人生でしたが、ちょっと興味が湧いたので読んでみたくなりました。
しか〜し、どれを読んでいいのか分かりません。
現代語訳で色々と出版はされているようですが、すごく物語が長くて、登場人物も多くて、読むのが大変そう。
それでなんとなく手に取ったミライの源氏物語を開いてみたら、「今、読みにくさをどうやって越えるか」という見出しにすごく共感して読んでみることにしました。
源氏物語において読みにくさを感じる要素が「言葉」だけでなく、実は「社会規範」にもあるという。
源氏物語を読む前に、現代だと色々と問題なるようなことが書かれているというをまずは知りました。
差別、貧困問題、マウテンティング、性暴力、不倫、ジェンダーとか、けっこう内容エグいのね。
源氏物語が作られた時代背景についての説明もあり、そういう生き方や考え方が普通と思われていた時代なんですよね。
そういうのを踏まえたうえで物語を読みますが、これはこれで先入観ありきで読むことになるのかな。
色々な解釈があるけど、山﨑ナオコーラさんならでは視点の解釈は面白かったです。
本の最後の方で、「源氏物語の登場人物は読者に付けられたあだ名」と知ってびっくり!
変な名前の人ばっかりだなぁとは思っていたけれど、高貴な人を名前で呼ぶのは失礼だという当時のマナーによるものらしく、作中には名前がほとんど出てこないんですね。
それにしても登場人物多すぎ。
一般的に源氏物語は高校の2年生もしくは3年生の時に習うようですね。
私は工業系の学校だったせいか古典の授業はありませんでした。
でも内容知った今では、これを授業で扱うのってけっこう気を使うんじゃないでしょうか。
気になりますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。