小紅色

食と趣味と息子の話

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おすすめ小説3冊読んでみた

小説は何を読んだらいいのか分からない。

なので最近ではおすすめの小説を紹介してくれる動画を見て選んでます。

その中から最近読んだ3冊。

 

アリス殺し

好みが分かれそうな本。

夢で見る不思議の国と現実世界がリンクして事件が起こる話。

読んでいて若干疲れる本でした。

ループしてなかなか終わらない不毛の会話とかちょっとイラッとします。

この世界観が好きな人なら楽しめそう。

不思議の国のアリスの登場人物を把握していなかったのもあり、ネットで検索しながらなのでそれもちょっと疲れました。

予想外だったラストは面白かったです。

 

汝、星のごとく

切なすぎる恋愛小説。

毒親、ヤングケアラー、LGBTQなど色々考えさせられる。

母親からも、島からも、仕事からも自由になれない閉塞感は読んでいて苦しくなりました。

プロローグで結末を知ったうえで読み始めるけれど、物語を知って読むエピローグは全く違うものに。

内容が濃すぎて、重い。

続編の「星を編む」も読んでみたいけど、ちょっと時間おいてからにしようと思う。

 

方舟

地下建造物に閉じ込められて、脱出するためには誰かひとりの犠牲が必要。

そんな閉鎖空間の状況で起こる殺人事件。

きっと意外な人が犯人なんだろうと推測しながら読んでみたけど「誰が?」というより「何で?」という気持ちが強くなる。

動機が全く掴めない。

実際にこんな状況でこんな行動出来るかな、私なら無理〜と色々ツッコミたくなる部分もあったけど、最後は本当に予想外の結末で面白かった。

ニーチェの 「怪物と戦う者はみな、途中でみずからが怪物にならぬよう気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」 の言葉が思い浮かびました。

衝撃のラストだったけど、その後も色々考えてしまう。

もしあの時違う選択をしていたら。

もし助かったとして。

苦しみながら死ぬのも嫌だし、苦しみながら生きるのも嫌だ。

結局殺されるのが一番ましなのかな、とか考えてしまいます。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。