
私の消滅
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私が私であると自覚するのもは何だろう。
過去の記憶?
でも記憶とは不確かなもので、その記憶がもし改ざんされたら?
復讐のために用いた方法が恐ろしい。
拷問と洗脳で記憶が変えられてしまうなんて。
でも実際に冤罪が生まれる仕組みはこうなんだろうなと、この本を読みながら思った。
復讐劇だけど、臨床心理学に興味がある人にはけっこう楽しめる話。
忘れられた巨人
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]
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長編ファンタジー小説なので読み応えあり。
忘れた記憶を取り戻すことが本当に幸せなのか。
記憶が全て取り戻せたとしたら、過去の悪い記憶は夫婦間、人種間、国家間で諍いをもたらす原因に。
平和に過ごせるなら忘れたままがいいのかと思う反面、自分がどう生きてきたかはっきり思い出せない人生もつらすぎる。
ラストシーンはちょっと分かりづらく、読み終えた後にラストシーンについて解説されている方のブログを読んで納得しました。
まとめ
今月読んだ本が2冊ともたまたま記憶に関する本ですごく楽しめました。
どちらも自分の身に実際起きたら怖い話。
自分の記憶が奪われることを想像しただけも恐ろしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。