今回は「おんなの女房」を読んでみました。
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以前読んだ「化け物心中」が面白かったので、他の作品も読んでみたくなって選びました。
時代小説がなぜだか好きなんですよね。
ときは文政、ところは江戸、という私好みの時代設定。
武家の娘が何も知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。
夫となった相手は女形の役者で、家でも女としてふるまうような人。
女より女らしく美しい夫に対して、女房の自分はどうあるべきか。
設定がよくて面白かったです。
武家の娘として躾られて、女はこうあるべきと教え込まれたのに、役者の女房としてはそれが通用しない。
役者の女房とは?
武家の娘から役者の女房へと変わっていく、それにつれて夫も変わってゆく。
設定が面白いからもっとこの話の世界に浸っていたかったというのもあり、結末はちょっと私が思っていたのと違って残念。
ラストもうちょっと濃さが欲しかったです。
でも楽しく読めました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。