小紅色

食と趣味と息子の話

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父が末期のがんになりまして(2)

父が肺がんになりまして、余命を知ってしまったあとのちょっとした悩みを書きたいと思います。

 

 

余命2〜3ヶ月と知らされた時はかなりショックでした。

がんが骨に転移したために腰の痛みがかなりひどく、入院してすぐに手術をしたので、まだ生きる希望があっての手術だと思っていました。

覚悟はしていたけど、あと半年くらいはもつかと。

予想していたより余命が短いと知ってかなり動揺しました。

 

詳しい病状や余命を告知されてからの母からの電話。

「近所の人にお父さんのことを聞かれてどう答えていいか分からなくて困っている」

父が入院したことは近所の人にはもう知られています。

とりあえず腰の手術をして入院していると話したようですが、それだと

「腰の手術した人知ってるけどすっかりよくなるらしいよ」「退院はいつ頃の予定?」

なんて言われて余計つらい気持ちに。

もう退院出来ないとか、がんで余命わずかとか、思っただけで涙が出てくるのに、それを口に出して言うなんて出来ないと声を震わせていました。

本当のことを話したら近所の人も母になんて声かけたらいいか分からなくなって、母が町内で孤立してしまうんじゃないかと私も心配しました。

こういう時って、どのタイミングでどこまで周りの人に真実を言うべきか分かりません。

 

私も義両親には余計な心配をかけたくないから、父のことを黙っていようかと思いました。

どうせお見舞いにも行けないし、特に何かしてもらうこともないし。

でもなんだか苦しい。

もやもやしてても仕方ないので夫に相談してみたら、

「いや、ちゃんと話しておくべき。急に亡くなったと言われる方が困る。やっぱり親しくしていた人だったら心の準備をしておきたいだろうし。お義母さんが辛いなら近所の人に本当のことを話したほうが、お義父さんのことをいちいち聞かれなくて済むよ」

と言われて納得。

さっそく母にも夫からのアドバイスを伝えました。

その後数日してから母から電話があり、

「町内会長さんにお父さんのこと全部話したらスッキリした。これからは近所の人に聞かれたらちゃんと全部言うよ」

と、父の病気や余命を受け入れた様子でした。

 

実は私のほうも、父のことをブログに書くことを悩んでました。

でも思い切って書いてしまったら気持ちの整理が出来たようです。

あんなに行きたくないと思っていた面会ですが、行かないと後悔するかもという気持ちに変わりました。

実は祖母に最期に面会した時があまりにもつらすぎて、父との面会も耐えられるか正直自信がなくて。

面会は平日しか出来ないので、夫に休みをとってもらうことになります。

もし夫が休みを取るのが無理なら、車椅子の息子を連れてでも新幹線に乗って面会へ行こうと腹を決めました。

そして夫が帰ってきた夜に「やっぱり面会に行きたい」と話したら、

「5月1日と2日、休み取ってきた」って。

すごくタイミングよくてびっくりしました。

実はもう休みはすでに取っていて、もしかして私が腹決めるの待ってたのかな、なんて疑うくらい。

まあ夫には感謝ですね。

 

父の余命を知ったあと、周りに言うタイミングが分からずに悩みました。

近所付き合いもあり、母はかなりつらかったようです。

すぐにはやっぱり言えませんね。

関係が近ければ近いほどショックだし、周りに余計な心配をかけたくないと思ってしまう。

でもしばらくして気持ちが落ち着いてきたら、話してしまったほうがいいみたい。

話すことで、やっと事実を受け入れた気がします。

私も最初は義両親に黙っておこうと思ってましたが、次に会った時にきちんと話すつもりです。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。