今回読んでみた本は「ひどい民話を語る会」です。
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著者の4人が酷い民話を持ち寄って語り合う本です。
言われてみれば、昔話や民話の中には確かに酷い表現や怖いものも多いかと。
そして酷い民話にはつきものなんでしょうね。
これでもかっていうくらい、「ウンコやオナラの話」がたくさん出てきます。
昔から下ネタは鉄板ネタだったということが分かります。
これまで読んだ本の中で一番「ウンコ」の文字を読んだ本になりました。
桃太郎の話は各地によって若干違うということは以前聞いたことがありました。
鬼退治に行かないバージョンや、ニート桃太郎、半グレ桃太郎など若干どころじゃない違いがあることを知ってびっくり。
しかも実はよくある「お婆さんは川へ洗濯へ、お爺さんは山へ柴刈りへ」なぜ行くのか理由が存在していたこともびっくり。
まあキレイな話じゃないから冒頭省略されるわけなのも納得だけど。
話の「終わりの言葉」というのも全国にはすごくたくさんのバリエーションがあることも知りました。
私が知っているのは「とっぴんぱらりのぷう」ぐらいです。
短いのや呪文のように長いのもあったり、終わりの言葉だけでも色々あるのは面白いですね。
民話というものは口頭で語り継がれる中で端折られたり、盛られたり、二つの話が混ざったりして、似てるけど違う話へと派生していったと考察されるのが面白い。
「ひどい民話を語る会」は、あまりの酷さに読んでいてクスッて思わず笑ってしまうほどの面白さでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。