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読書とピアノと息子が癒し

車椅子の息子と ~困らせてごめんなさい~

息子が小学校低学年の頃の話

息子と買い物に出かけ、エレベーターから降りたときに入れ替わりに乗り込もうとした親子がいました。幼稚園児でしょうか、まだ小さいお子さんがこちらにも聞こえる声で自分の母親に「なんで車椅子のってるのー?」のこちらを見ながら聞いていました。母親はバツが悪そうな顔をしてそそくさとエレベーターに乗っていきました。
小さい子に説明するのは難しいですよね。通りすがりのお母さん「困らせてごめんなさい」。でもお母さんの説明によってお子さんが障害がある人に対して理解をする気持ちを持つか、差別をする気持ちを持つか、大きく違ってくると思います。どうか良い教育の機会になって欲しいと願うばかりです。

 

子どもの素朴な疑問に答えるのは難しいです。「なんで車椅子のってるの?」「足ケガしたの?」「いつになったら歩けるようになるの?」「障害ってなあに?」私も色々と質問されましたが、一言で子どもにも分かる説明って難しい。通りすがりのお母さんを困らせることもあるけど、私自身も困ってました。

 

当時、車椅子のタイヤのスポークカバーにディズニーのスティッチ柄を使っていました。たまたま買い物中にすれ違ったお子さんがスティッチが大好きだったようです。息子の車椅子を指さし、自分の母親に「僕もあれ欲しいぃぃぃぃっ」「僕もあれ乗りたいぃぃぃぃっ」と駄々をこねだしました。通りすがりのお母さん「困らせてごめんなさい」と心の中で思いながらその場を離れました。その親子はまだ買い物の途中だったから周りの目もあってほんとに困っただろうなと思います。でも息子の車椅子を見て欲しいなんて言う子は初めてだったので私もびっくりしました。

 

小さい頃から今もあるあるな話

車椅子に乗っている人を見る機会がほとんどないのか、小さい子は車椅子の息子をじーっと見てくるんですよね。
先日もペットショップに行ったら、かわいいワンちゃん猫ちゃんよりうちの息子をじーっと見てくる子どもがいました。その子の親はかわいいワンちゃん猫ちゃんに夢中でそんなことに気付かずにいるんですよね。うちの息子を見ている子どもがいつまで見ているか気になってその子どもを見つめる私。だってけっこう長い間こっち見てるから。ペットショップで動物じゃなくて人間観察し合っている可笑しな時間でした。

 

信号待ちで自転車の後ろに乗っている子は高確率で車椅子の息子をガン見してきます。まあ自転車の後ろだと前が良く見えないし暇だろうしね。で、その後があるあるなんですが、信号変わって自転車が動き出してもそのまま上半身も首もひねってガン見した視線を外さないんですよ。危ないからちゃんと前向いて乗ってと思うんですがそんなこともおかまいなし。その子どもにしてみれば振り返ってまで見たいくらいめずらしいんでしょうね。

 

最後に

息子と出掛けるとそれなりに目立つので人のやさしさに触れたり、普通なら経験しないことに出逢えたりします。人生って面白いですよね。
実は車椅子の息子と私がニコイチの印象が強いようで、私が一人だと認識されないほど。「息子君一緒のイメージが強くて分からなかった~」と言われることがたまにあります(笑)。息子の印象が大きいのか、私の印象が薄すぎなのか。息子の存在感の大きさに寄りかかってこれからも頑張って生きていこうと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。