小紅色

食と趣味と息子の話

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

車椅子の息子と ~思い出の一言~

息子が放った一言エピソードを紹介したいと思います。

息子は低体重児で生まれ脳性麻痺の障害があります。普段の生活は車椅子で過ごし、食事は一部介助、それ以外の生活のほとんど全介助という感じです。日常会話は問題なく出来、おしゃべり好きなほうです。そんな息子ならではのエピソードです。

 

お風呂上りに

入浴後は脱衣所に敷いたマットの上にバスタオルを敷いて、そこにいったん寝かせています。体にはバスタオルをかぶせて、顔回りなどは自分で拭けるようにフェイスタオルを渡しています。いつも私が先に体を拭いて、パジャマを着てしまってからゆっくり息子の世話をするんですが、その間に自分で拭けるところは拭いておくようにいつも言ってるんです。でもね、お風呂あがりはいつもおしゃべりしてるか、ボーっとしてるかでなかなか自分で拭いてくれないんです。

その日もボーっとしてるんで「なんで自分で拭かないの?拭けるでしょ?」とついきつい口調で言ったら、息子が一言

 

「自然乾燥中」

 

ええええええ?どこでそんな言葉覚えた?使うタイミング合ってるし(笑)。

この一言に息子の成長を感じました。

障害児育児の楽しいところは小さい成長を喜べることです。出来なくて当たり前なので、出来たときはすごい!となります。なんとこの日、息子は自分を正当化するための言い訳をしたんです。しかも「自然乾燥中」という渾身のボケで。私がそれに対して笑ったのかツッコミを入れたかは覚えていませんが、息子のこの一言は忘れられません。

 

早起きができないその理由は?

息子が小学校高学年の頃の話です。長期休暇になると毎回生活のリズムが崩れてしまい、遅寝遅起きになってしまいます。今回の長期休暇こそは何としても生活のリズムを崩さないようにしたい、でも私の言うことなんて聞かないしな。そうだ!先生の言うことなら聞くかもしれない。

さっそく学校から帰ってきた息子に「校長先生からお話あったでしょ?なんて言ってた?」と聞いてみると、案の定「早寝早起きするように言ってたけど、僕には出来ないな~と思って聞いてた」

え?どういうこと?何で出来ないと思ったの?

すると息子が一言

 

「だって早起きしたらママかわいそうじゃん」

 

そうなんです。その頃の私はただでさえ寝付きが悪いうえに、息子の寝返りの介助で夜中に何度も起こされて、年がら年中寝不足という日々を過ごしていたんです。私を気遣っての一言でした。この一言でほんとに優しい子に育ってくれたんだなーと実感しました。息子のやさしさに甘えて結局その長期休暇も遅寝遅起きになりました(笑)。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。