山谷(さんや)の地域包括ケアシステムがどのように発展し継続されているのか。山谷にあるホームレスの人たちのためのホスピス施設「きぼうのいえ」の創設者である山本さんの壮絶な半生を追う中で見えてきた、山谷という街と山谷だからこそ成り立つケアシステム。その全貌が書かれたノンフィクションです。
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福祉のあり方について考えさせられる本でした。
私に息子は障害があり福祉サービスを受ける側。介護が必要な息子は一人では生きていけない。将来親なき後、息子が頼れる人や場所があるだろうか。
結局はマンパワーなんですよね。
理想を掲げてそれを実現する人。志の高い人たち。
ボランティア精神がある人たちに支えられている社会。
そういう見返りを求めない、やりたいからやっているだけという人たちが多く集まって成り立っている山谷のケアシステム。
「きぼうのいえ」創設者の山本さんの人生は壮絶だけど、他人のために始めたことが実は自分の将来のための壮大なストーリーだったと思うとある意味すごい。
これが小説ではなく現実の話なので、読んだ後は色々と考えさせられる内容でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。