周りに恵まれている時はHSPの長所が伸ばされるので、生き生きと楽しく過ごすことが出来ます。
HSPの特性を持っていることを忘れるくらい、特に問題が起きることなく周りが配慮することもなく過ごせます。
でも周りに空気が読めない人が出現すると途端にメンタルがおかしくなってしまいます。
今までの人生でこんなことを何度も繰り返しているのに、いまだにうまい対処法が見つけられないままでいる息子。
察して欲しい気持ちが強いHSPの人に対して、察することが苦手な空気読めない人、分かり合うことは難しい。
だから息子は空気読めない人に対して「優しくない」と言います。
なぜなら息子の気持ちを分かろうとしてくれないから。
ストレスを感じる人に対して「物理的距離を取る」というのが一般的ですが、車椅子の息子はさりげなく距離を取ることが難しい。
ましてや介助をしてくれる人がそうだったりするので厳しい状況に置かれがち。
相手が発した、何気のない、無意識で、無自覚の悪気のない言葉に息子は傷つきます。
そして息子が傷ついていることにも気付いてもらえない。
だからと言って傷ついたことを説明しても分かってもらえない。
感覚の違う人に分かってもらうのは難しいというより、無理なんでしょうね。
だって相手が持ち合わせていない感覚なんだもん。
だけど息子は優しくて、そんな相手を嫌うことはせずに「ただ一緒に楽しく過ごしたいだけなのに」と言います。
でも感覚が違う相手だから笑いのツボもズレていて、息子が面白いことを話しても笑ってもらえない。そしてまた傷ついて落ち込むの繰り返し。
毎回同じように泥沼にハマってもがいています。
息子にしてみれば「普通の対応を求めているだけなのに」という思いも強い。
空気読めない人と対峙すると、毎回自分の中の常識がゆらぎます。
「普通はこう言ったらこう返すよね」
「普通はこういう時こう対応するよね」
息子と私の間で「普通はさ」「普通はね」という会話が繰り返されていくうちに「普通って何だ?」と訳分からなくなっていく。
とにかくHSPの人は、空気読めない人と対峙すると心が疲弊してしまうんです。
空気が読めない人はすっごい手強い。今まで負けっぱなし。
空気が読めない人を敵とみなしてしまうのは安易な考えで、どうにかして穏やかに過ごしたいと考えていても、なぜか言動にイラッとしてしまいます。
たぶんこっちが我慢を強いられる感じに思えて理不尽に思ってしまうんでしょうね。
繊細すぎるこっちにも問題がある気もするけれど、気にしないようにしても気になってしまうから辛い。
息子に何か良いアドバイス出来るんじゃないかと思って、HSP関連の本もそれなり読んではみたものの、そんな簡単に生きづらさを生き易くする方法なんてあるわけもなく。
息子自身がうまくストレスを回避して感じにくくする方法を身につけるしかない。
がんばれ息子!
最後まで読んでいただきありがとうございました。